お客様事例

HelloFresh社

HelloFresh社、AutoStoreでフルフィルメント効率を大きく改善

米国
業界
Grocery
パートナー
Swisslog社
目次
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HelloFresh社がAutoStoreの冷蔵ソリューションを導入して顧客の需要に応え、ハイスループットのフルフィルメントを実現して新鮮なミールキットを効率的に提供している事例をご紹介します。

380,000
注文数/日
4000
稼働ビン数/時間
16
工程数/1オーダー
強化された
スループットとスピード

ミールキット宅配の世界的リーダー

HelloFresh社は、ミールキット宅配サービスを世界規模で展開する企業です。新鮮な食材で簡単かつ手軽に料理を作れるよう、人数分の食材とシェフ考案のレシピのセットを各家庭の玄関先まで届けています。

需要の急増と提供するメニューの拡充に伴い、HelloFresh社はオーダーフルフィルメントの自動化を一段と進めて、オペレーションの効率を高める必要があると判断しました。 その実現にあたっては、より大量のミールキットの出荷能力、配送効率の向上、より正確で高精度な注文管理、そして将来的なメニューやオペレーションの増加にも対応できる柔軟性が求められました。

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HelloFresh社はオーダーフルフィルメントの自動化を一段と進めて、オペレーションの効率を高める必要があると判断しました。

さまざまな自動化ソリューションを評価・検討した結果、HelloFresh社はAutoStoreとその協力パートナーであるSwisslog社のシステムを選びました。それが、同社の成長およびオペレーション上の目標達成に必要な品質、効率、拡張性を高める上で最善と判断したからです。

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「われわれは、自動化によりもたらされた成果に大変満足しています。」と、HelloFresh社Automation and EngineeringのSenior Vice PresidentであるJason Adamchik氏は述べています。

「現在、当初の青写真をはるかに上回る機能強化と最適化に力を入れています。このソリューションは、当社の北米ネットワークをより柔軟なものに進化させました。」

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HelloFresh社は、AutoStoreの冷蔵システムを中心に据えた施設計画を策定しました。

鮮度とオンデマンドを両立させるAutoStoreの冷蔵ソリューション

HelloFresh社は、AutoStoreの冷蔵システムを中心に据えた施設計画を策定しました。これは、自動化された製造工程の中核をなすものです。

フルフィルメントプロセスは、手作業によるピッキングゾーンから始まります。これはAutoStoreシステムの手前にあり、注文品はここからコンベヤーでシステムへ運ばれ、スループットとオペレーターの生産性が最適化されます。

「フルフィルメントの観点からいえば、これは極めて高精度かつ高速な処理が求められる複雑なプロセスです。当社のような施設でのAutoStoreの活用例は、これまでなかったと思いますが、適切な運用やソフトウェアの活用により、われわれの目指すスループットは達成できると信じていました。」と、Production TechnologyのSenior DirectorであるKyle DeGroot氏は述べています。

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ミールキット宅配特有のオーダー処理

HelloFresh社が導入したAutoStoreのオーダー処理システムは、ミールキットの宅配業務用にカスタマイズされています。従来の工程と異なり、同社は注文品を上流で用意し、それを順次AutoStoreシステムに送り込みます。これにより、注文品が低温のまま保たれ、効率もよくなります。

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ミールキット宅配特有のオーダー処理

「このシステムの利点は、まず食材を箱詰めしてから下流のAutoStoreシステムに流せば、食材を低温のまま保てること、そして以降の工程を極めて効率よく進められることです。」と、DeGroot氏は述べ、同社の用途向けにカスタマイズされている点を強調します。

Swisslog社はこのプロジェクトにおいて、機械設備のレイアウト設計、システムの設置、自社製品のSynQと、HelloFresh社の倉庫管理システム(WMS)注文管理システムとの統合などを担当しました。

注文処理は、手作業によるピッキングゾーンから始まり、ミールキットの食材の一部と保冷剤が箱詰めされます。箱詰めされた注文品はコンベヤーで運ばれ、決められた順番でAutoStoreシステムに送り込まれます。そして、注文品の共通点別に4つのグループに分けられます。

この食材の一部はCarouselPortにいるピッキング担当者に渡されます。ここで、AutoStoreに保管された他の食材と一緒にカートンに詰められ、注文品が完成します。オペレーターは、4つの注文を並行して処理できるため、各ビンからのピッキング回数が最大になります。AutoStoreに保管された食材は、11台の誘導ポートにより鮮度が維持されます。

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フルフィルメントプロセスは、手作業によるピッキングゾーンから始まります。これはAutoStoreシステムの手前にあり、注文品はここからコンベヤーでシステムへ運ばれ、スループットの最適化とオペレーターの生産性が最大化されます。

AutoStoreシステムの下流では、注文品はコンベヤーで自動カートンシーラーとラベル貼付機に送られ、出荷用に仕分けされます。

SynQは、これらのプロセス全般、すなわち経路制御、すべてのピッキングゾーン、AutoStoreへの補充、仕分け、ラベル印刷などを管理します。さらに、鮮度の維持に役立つ先入れ先出し(FEFO)戦略に基づく在庫の一元管理と可視化も担います。

「私たちのビジョンを実現するには、倉庫運用管理システム(WES)が必要でした。具体的には、手作業によるピッキングからAutoStoreシステムまでのプロセスをよどみなく進められるだけでなく、注文品とAutoStoreの双方を管理・制御し、プロセス全体のスループットを最大化できるものです。Swisslog社のSynQソフトウェアは、それが可能な唯一のWESでした。」と、DeGroot氏は語ります。

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ハイスループットと精度

AutoStoreの導入により、HelloFresh社のスループットと精度は大きく向上しました。このシステムは、1日あたり最大380,000件の注文を処理し、1時間あたり最大4,000個のビンを扱います。このハイスループットにより、オーダーが迅速かつ正確に処理され、顧客満足度が向上します。

「顧客の注文どおりの商品発送という面で、大きな改善が見られました。」と、DeGroot氏は述べ、注文処理の精度が向上したことを強調しています。

「これは、1オーダーあたり15~16工程を処理する極めて大規模なシステムです。今や、高速で移動する注文品を正確な順序で処理できるスループットがあり、従来のシステムと比較して、速度と生産性が大幅に向上しています。」

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このシステムは、1日あたり最大380,000件の注文を処理し、1時間あたり最大4,000個のビンを扱います。

柔軟性と拡張性

AutoStoreのモジュール式設計により、HelloFresh社は必要に応じて業務を拡張できる柔軟性が得られます。これは、顧客からのフィードバックへの対応、SKU数の拡大、ミールキットのメニュー拡充に不可欠です。

「(AutoStoreにより、)顧客からのフィードバックを基にSKUをすぐに増やすことができ、どの処理においても効率が下がることはありません。」とDeGroot氏は述べ、このシステムが市場での優位性を維持する上でも役立つ点を強調しました。

カスタマーエクスペリエンスの向上

ここまでに述べた、効率、スループット、精度、柔軟性の向上は、より良いカスタマーエクスペリエンスにつながります。今やHelloFresh社は、種類豊富なミールキットを提供し、高品質を維持し、タイムリーで正確な配達が行えます。

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「当社は、お客様の声に耳を傾け、そのニーズを理解することで競合他社に勝ち続けています。AutoStoreの自動化およびフルフィルメントテクノロジーにより、お客様のフィードバックに応じてSKUを迅速に増強することができます。」と、HelloFresh社のメンバーは述べ、同社の顧客中心のアプローチがAutoStoreで強化された点を強調しました。

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AutoStoreの冷蔵システムは、フルフィルメントプロセス全体にわたって最適な温度を保ち、ミールキットは倉庫から注文者の玄関先まで新鮮なまま配達されます。

利点

AutoStoreを導入することで、HelloFresh社はフルフィルメント業務を変革し、効率と精度、拡張性を高めて、より多くの顧客の需要を満たせるようになりました。主な利点は次のとおりです。

  • フルフィルメントのスピードと精度の向上:注文処理の自動化により、HelloFresh社は顧客の期待に応えて、新鮮なミールキットをより速く、よりタイムリーかつ正確に配達できるようになりました。
  • 温度管理の最適化:AutoStoreの冷蔵システムは、フルフィルメントプロセス全体にわたって最適な温度を保ち、ミールキットは倉庫から注文者の玄関先まで新鮮なまま配達されます。
  • スループットと製造力の向上:ハイスループットが実現したことで、HelloFresh社のミールキットの製造能力は大きく上がり、需要の急増に効率よく対応して、ビジネスの成長をサポートし、提供するメニューを増やせるようになりました。
  • 保管スペースの有効利用:AutoStoreの保管システムは倉庫スペースを最大限に活用し、現在の床面積のままでより多くのSKUを保管できます。
  • 顧客の多様な嗜好に対応:高度な自動化により、顧客のフィードバックに基づいてSKUの数を素早く調整し、ラインアップを拡充しても高い効率を維持できます。
  • 在庫管理の強化と可視化:HelloFresh社では、すべての在庫を一元的に可視化し、FEFO戦略を採用できるようになりました。
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AutoStoreの保管システムは倉庫スペースを最大限に活用し、現在の床面積のままでより多くのSKUを保管できます。

プロジェクト仕様

  • タイプ: ブラウンフィールド(既存地)
  • ロボット: 150
  • ビン: 29,858ビン
  • ワークステーション(ポート):ピッキング用のCarouselPort18個、誘導用のConveyorPort11個
  • 統合技術: AutoStoreは、コンベヤー技術、カートンシールおよびラベル付け装置、12個のピックトゥライトセルを備えたタンパク質ピッキングゾーン、4個のカートンエレクター、仕分けシステムと統合されています。
  • WMS/WES:倉庫運用管理ソフトウェアSynQ(注文のグループ化と順序付け、ビンの取り扱いなど、倉庫の在庫とプロセスを管理)
  • パートナー: Swisslog社

「(AutoStoreにより、)顧客からのフィードバックを基にSKUをすぐに増やすことができ、どの処理においても効率が下がることはありません。」

Kyle DeGroot氏
HelloFresh社、Senior Director of Production Technology

「導入の結果、全体的な効率が大幅に向上しました。AutoStoreはフルフィルメントセンター内の垂直スペースを有効活用しています。」

Kyle DeGroot氏
HelloFresh社、Senior Director of Production Technology

「AutoStoreシステムの最大のメリットの1つは、モジュール性だと思います。システムを拡張したい場合、運用しながらフルフィルメントを継続し、拡張を行うこともできます。」

Kyle DeGroot氏
HelloFresh社、Senior Director of Production Technology

「AutoStoreは、パズルを完成させるための極めてハイスループットのシステムです。」

Kyle DeGroot氏
HelloFresh社、Senior Director of Production Technology

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AutoStoreの活用方法をご紹介します

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