Case Study

DSV社

DSV社、世界中の20拠点にAutoStoreの自動倉庫を導入

デンマーク
業界
3PL
パートナー
Element Logic社
目次
TABLE OF CONTENTS

DSV社は、世界各国の20拠点でAutoStoreシステムを導入し、スループットを50%向上させました。この大手3PL企業が世界全体で倉庫を最適化した方法をご紹介します。

50%
スループットを向上
6ヶ月
実装期間
20
AutoStore導入拠点

出典:Element Logic社

DSV社は、デンマークに本拠を置く輸送・物流業界のリーディング企業です。陸路や空路、海路、そして鉄道による貨物輸送、物流、倉庫保管などのサービスを提供しています。 世界最大級の貨物運送業者として、同社はあらゆる規模の企業に最適化されたサプライチェーンを運営・管理しています。

DSV社は、初期導入の成功を受けて、AutoStoreテクノロジーの採用を20拠点に拡大しました。この大規模な投資の結果、Element Logic社により強化されたAutoStoreのソリューションが、ヨーロッパだけでなく北米やアジア太平洋地域の倉庫に展開されています。今回の世界規模での展開は、AutoStoreがDSV社の倉庫運営の最適化に貢献できるという強い信頼の表れです。

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課題:世界規模でのオペレーション最適化

世界最大級のサードパーティーロジスティクス(3PL)プロバイダーの一つであるDSV社は、倉庫スペースと効率の最適化を図りつつ、高水準のサービス品質を維持する必要がありました。複数の国に倉庫を持つ同社は、一貫性を保ちながら柔軟に対応できるソリューションを求めていました。従来の手作業による倉庫運営は、次のような課題を抱えていました。

  • 運用コストを削減し、エラーを最小限に抑える。
  • オーダーフルフィルメントの速度を高めて競争力を維持する。
  • 効率を損なうことなく繁忙期の需要増に対応する。
  • 急増するeコマースと、ピースピッキングの需要の高まりに対応する。

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ソリューション:相互接続されたAutoStoreシステムネットワーク

これらの課題に対処すべく、DSV社は複数の拠点でAutoStoreシステムを導入しました。このソリューションでは、ロボットが自動で商品を取り出し、効率よく届けることで、倉庫スペースやリソースを最適に活用できます。導入は、2019年にデンマークのコリングで行われたパイロットプロジェクトから始まりました。この拠点は、88,000個のビンと49台のロボットを持つ、4,000㎡のグリッドで構成された世界最大のAutoStoreシステムとして稼働しています。

この成功を機に、AutoStoreシステムはDSV社のヨーロッパ、北米、アジア太平洋地域の20拠点に追加導入されました。 現時点で、ノルウェー、フィンランド、オランダ、英国、ドイツ、スペイン、スウェーデンにおける導入が完了しています。

DSV社のExecutive Vice PresidentであるRonald Poort氏は、次のように述べています。「これらのGoods-to-Personピッキングシステムにより、多くの無駄な工程がなくなり、従業員は歩き回ることなく最大限の力を発揮できるようになります。」

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世界最大級のサードパーティーロジスティクス(3PL)プロバイダーの一つであるDSV社は、倉庫スペースと効率の最適化を図りつつ、高水準のサービス品質を維持する必要がありました。 | 出典:Element Logic社

主な利点:拡張性、柔軟性、効率性

AutoStoreシステムは、わずか6ヶ月の実装期間で、DSV社のフルフィルメントネットワーク全体に著しい改善をもたらしました。

  • スループットの向上:自動化システムにより手作業が減り、スループットが50%向上しました。
  • スペースの最適化:AutoStoreの高密度の保管設計により、使用スペースが大幅に削減され、同じ面積でより多くの製品を保管できるようになりました。
  • 拡張性の強化:AutoStoreのモジュール設計により、DSV社は追加のインフラ投資や通路の渋滞を引き起こすことなく、季節的な需要のピークに迅速に対応できるようになりました。
  • インテリジェントな経路選択:相互接続されたAutoStore システムは、配送先に最も近い倉庫から製品を自動的に選択します。 eコマースの充足に向けた配送時間とコストの最適化につながります。
  • 速度と精度の向上:オーダー処理時間を大幅に短縮し、より速く、より正確な配達を実現しました。
  • 労働時間の最適化:倉庫の通路を歩き回るような無駄な仕事時間が短縮されました。これにより、DSV社はスタッフに対し、より高度で生産的な仕事を割り当てられるようになりました。
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AutoStoreシステムは、わずか6ヶ月の実装期間で、DSV社のフルフィルメントネットワーク全体に著しい改善をもたらしました。 | 出典:Element Logic社

3PLオートメーションの新標準を定めたDSV社

DSV社によるAutoStoreテクノロジーの大規模な実装は、3PL業界にとって重要な出来事です。DSVグループのPrime Cargo社のCEOであるMorten Høilund氏は、DSV社とその顧客にもたらされるメリットについて、次のように説明しています。「容量と柔軟性は、今回の導入における2大キーワードです。私たちは過去、手作業の倉庫でピーク時にボトルネックが発生し、効率が低下した経験があります。AutoStoreは、効率と容量を向上させると同時に、倉庫面積をより効率よく活用することができます。」

倉庫間の相互接続は、ピッキング、包装、配送の各工程に柔軟性をもたらし、eコマースにおけるフルフィルメントの主要な課題にも対処して、迅速な配送を実現します。

このアプローチにより、DSV社は自動化され、競争力の高い、効率的な倉庫を提供することができます。しかも、これまではこうした高度なソリューションを持たなかった中小企業も利用できます。Poort氏は、次のように述べています。「私たちは、いくつかの大陸にまたがる20のAutoStore自動倉庫に多大な投資をしています。これにより、規模の大小を問わずあらゆる企業に対し、変動するニーズに合わせた自動化ソリューションを提供しています。」

「容量と柔軟性は、今回の導入における2大キーワードです。私たちは過去、手作業の倉庫でピーク時にボトルネックが発生し、効率が低下した経験があります。AutoStoreは、効率と容量を向上させると同時に、倉庫面積をより効率よく活用することができます。」

Morten Høilund氏
Prime Cargo社、CEO

「私たちは、いくつかの大陸にまたがる20のAutoStore自動倉庫に多大な投資をしています。これにより、規模の大小を問わずあらゆる企業に対し、変動するニーズに合わせた自動化ソリューションを提供しています。」

Ronald Poort氏
DSV社、Executive Vice President

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