工業メーカーのSMC社は、年間収益20億ドルの目標を掲げていましたが、その実現にはスペースが不足していました。このインディアナ州にある企業が、規模の拡大を続けながら売上目標を達成する超高速運用へと変わるソリューションとなったのがAutoStoreです。
SMC株式会社は自動制御機器で世界をリードする企業であり、インディアナポリスの物流センター業務を強化する活動に着手しました。同社は世界規模の持続可能な自動化の基準となる構想の下、膨大な取扱製品に対応するだけでなく、効率性と拡張性を高めるソリューションを求めていました。その要望に応えたのが、AutoStoreの自動倉庫システム(AS/RS)です。
1959年に日本で設立されたSMC株式会社は、電子機器、自動車、医療、食品、包装、鉱業など、さまざまな産業向けに空気圧産業制御技術を提供しています。
世界中に80以上の子会社や合弁会社を設立して事業を拡大し、北米本部では収益10億ドル、最終的には20億ドルを目標としていました。しかし、インディアナポリスにあった以前の中央倉庫には、その規模に見合った大きさ、レイアウト、技術が不足していました。
SMC社のNational Distribution ManagerであるFrank Rivera氏は次のように述べています。「従来の倉庫業務では、課題を解決することも目標を達成することもできなかったため、自動化しか方法はありませんでした。」
SMC社は成長の課題に対処して売上目標を達成するため、AutoStoreのインテグレーターであるBastian Solutions社と協力し、古い倉庫の構成の変更と改善を何度も行いました。しかし、コンベヤーのレイアウトやオーダー統合のプロセスにより、1日あたりの処理量が約5,000行に制限され、出荷のいずれのプロセスも効率的ではありませんでした。
Bastian Solutions社のSr. Field Application EngineerであるAustin Trusty氏は次のように述べています。「あの建物の利用可能な床面積で改善できることは限られていました。」
同社はBastian Solutions社と協力し、92,904平方メートル(110万平方フィート)の施設を新設し、Bastian社のExacta倉庫実行システム(WES)ソフトウェアを搭載したAutoStoreの導入を決定しました。
ロボットキューブストレージ自動化システムは、SMC社にとって状況を一変させるものであることが実証されました。このシステムは効率性、スペースの最適化、拡張性に焦点が当てられているため、同社は顧客満足と従業員の福利厚生を向上させる一方で、成長目標を達成し、それを上回ることができました。現在、SMC社は約65,000種類のSKU(ストックキーピングユニット)を確保しており、そのうち53,000種類はAutoStoreシステムに収容されています。
SMC社のDirector of LogisticsであるJennifer Fleming氏は次のように述べています。「これは他にあった選択肢に比べ、弊社にとってはるかに優れたソリューションとなりました。」
SMC社がAutoStoreソリューションを選んだ理由はいくつかあります。
{{quote}}
AutoStoreを使用すれば、作業員はピックアンドパス方式で、歩いたり重いものを持ったりせずに、すばやくオーダーに対応できます。ロボットが保管グリッドから品目を直接取り出し、ビンによってAutoStoreのピッキングゾーンに配置されている作業員まで品目を下ろします。ピッキングの作業員は、各品目をまとめて出荷用の箱に入れ、そのままローラーコンベヤーに乗せます。そこから、箱は下流にいる作業員に送られ、その作業員が梱包リストを箱に入れて、密封、バーコードラベリング、スキャン作業へと送り、最終的に箱は出荷用トラックに載置されます。
ExactaソフトウェアとAutoStoreを併用することで、SMC社のフルフィルメント業務は大幅に向上し、同社のお客様は迅速なオーダー処理に期待を寄せています。商品はオーダーが到着してから数時間以内に迅速にピッキングされ、納期が改善されています。
処理量は2倍以上の1日あたり10,000~12,000注文明細行に増加し、作業員が残業することなく、迅速な当日処理が可能になりました。
Rivera氏は次のように述べています。「(AutoStoreによって)製品をすばやく入荷してAutoStoreで処理し、お客様に届けることで、納期と処理時間を改善できました。」
SMC社はBastian Solutions社と協力して、自動化の機会を引き続き模索していく予定です。AutoStoreの導入が成功したため、業務に同様のシステムが組み込まれることになり、意欲的な売上目標と市場シェアの拡大に向けて計画を順調に進めることができています。
{{quote2}}
Fleming氏は次のように述べています。「AutoStoreを導入してピックアンドパス運用に移行していなければ、ここまでの売上目標を達成することはできませんでした。
状況は行き詰まっていたため、市場シェアを拡大することはできなかったでしょう。AutoStoreを導入していなければ、間違いなく今の状況はありませんでした。」
設置タイプ:グリーンフィ-ルド
処理量:1日あたり最大12,000注文明細行
ロボット:81台のR5
ポート:16台のCarouselPort、8台のConveyorPort
ビン:162,580個
パートナー:Bastian Solutions社
「(AutoStoreによって)製品をすばやく入荷してAutoStoreに入れ、そしてお客様に届けることで、納期と処理時間を改善できました。」
「AutoStoreを導入していなければ、間違いなく今の状況はありませんでした。」
AutoStore™は様々な倉庫に対応可能です。