Case Study

Apotea社

顧客とオンライン薬局をつなげるAutoStore

Sweden
業界
Healthcare
パートナー
Element Logic社
目次
TABLE OF CONTENTS

オンライン薬局の製品に対する需要はますます高まっているため、未来の需要に備えて、製薬会社は最新のオーダーフルフィルメントソリューションを必要としています。スウェーデンのオンライン薬局であるApotea社は、自社のビジネスを次のレベルに引き上げるためにAutoStoreに目を向けました。

2倍
処理可能な1日のオーダー件数
24時間365日
稼働
50,000
1日のオーダー件数
100%
太陽光発電


Apotea社
は、スウェーデンの大手オンライン薬局です。同社は2012年の設立以来、医薬品のeコマース分野をリードしてきました。受賞歴のあるオンラインストアでは、24,000種類以上の市販薬と、(動物用含め)約16,000種類の処方薬が販売されています。スピーディで正確な配送とお客様に寄り添ったサービスにより、初年度に100万ユーロ(109万ドル)だった売上高は、10年後には4億5,000万ユーロ(4億9,250万ドル)に達しました。

新型コロナウイルス感染症のパンデミックによって需要が急増した際、既存の自社物流システムでは新規顧客への対応が不十分になることが懸念されました。スウェーデン最大手のオンライン薬局であり続けるため、同社は、ウプサラ市の西のMorgongåvaビジネスパークにある物流センターの変革を目的とした、進行中の自動化プロジェクトを急ピッチで進めました。

1日約5万件のオーダーを処理するApotea社には、事業の成長に応じて拡張できる自動倉庫ソリューションが必要でした。画像提供: Dragster社、Element Logic社

課題

Apotea社が処理するオーダーは1日約5万件にものぼります。そんな同社が必要としていたのは、事業の成長とパンデミック後の消費者需要の増加に応じて拡張できる倉庫自動化ソリューションでした。さらには、Morgongåvaの物流施設、38,000m²のスペースを最も効率的に活かせるソリューションでなければなりません。こうしたニーズを抱えるApotea社にとって、市場最高のパフォーマンスと保管密度を誇る、AutoStoreの倉庫自動化システムを選んだのは当然でした。

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Apotea社のCEOであり設立者であるPär Svärdson氏は次のように述べています。「当社はオンライン薬局であり、スピーディな配送、豊富な品揃え、無料配送を事業コンセプトとして掲げています。『速い』、『安い』、『送料無料』という言葉には当社の姿勢がよく表れており、お客様が期待していることでもあります。そのため当社にとって、製品のサイズやオーダー量の変動に対応でき、成長に応じて拡張できるシステムを導入することは重要でした。この投資によって効率が向上し、顧客の期待を超えるサービスを容易に提供できるようになりました。」

Apotea社は、38,000m²のMorgongåva物流施設のスペースを最も効率的に活用できるソリューションを必要としていました。画像提供: Dragster社、Element Logic社

AutoStoreシステムのメリット

Apotea社は、AutoStoreシステムとこれまでの自動化への取り組みを連携させ、さらに3台のeOperatorピースピッキングロボットの導入などの特殊なアップグレードを行うことで、次のことを目指しています。

  • Morgongåvaの物流施設の効率向上
  • よりスピーディで正確な配送の実現
  • コスト効率に優れた24時間365日の稼働
  • オーダー数の変動への適応
オンライン薬局の製品に対する需要はますます高まっており、製薬会社は未来への備えとして最新のオーダーフルフィルメントソリューションを必要としています。画像提供: Dragster社、Element Logic社

保管密度が従来の倉庫業務・物流モデルの4倍、パフォーマンスが10倍といったAutoStoreシステムの特長を活かせば、Apotea社はすでに高水準にあるサービスをさらにレベルアップし、運用コストを削減できます。

Svärdson氏は次のように述べています。「パンデミックの渦中、当社はオーダー処理能力を5万件から10万件に拡大することを検討しました。AutoStoreの導入にあたっては、ピースピッキング操作のロボット化も可能なことが決め手の1つとなりました。また何よりも重要だったのは、希望どおりのソリューションであることはもちろん、そのソリューションの効果を実感できることでした。」

システムの機能

Apotea社の新しい自動化物流施設は2022年12月に運用を開始しました。その中心にあるのは、2万個のビン(さらに5,000個追加可能)、30台のバッテリー駆動式R5ロボット、4台のCarouselPortで構成されるAutoStoreシステムです。R5ロボットは、積み重ねられたビンの上に設けられたグリッドと呼ばれるアルミ製のレールシステムに沿って移動し、指示に従ってビンの取り出し、入庫、整理を行います。

Apotea社のAutoStoreシステムでは、在庫ビンが2万個使用されています(さらに5,000個追加可能)。画像提供元: Dragster社、Element Logic社

ロボットへの指示には‍倉庫管理ソフトウェアを使用します。ロボットは24時間365日稼働でき、当初見込んでいたオーダー処理能力は1時間あたり800件でした。このほか、倉庫の自動化技術としてElement Logic社のeOperatorピースピッキングロボット3台を導入しました。

Element Logic Sweden社でSales Directorを務めるAnders Bohlin氏は次のように述べています。「Apotea社は、スウェーデンのeコマース業界において非常に大きな存在です。同社の主要なセールスポイントの1つは迅速で正確な配送であるため、同社のAutoStoreソリューションとElement Logic社のスマートピースピッキングロボット(eOperator)を統合するのは自然なことでした。その結果、注文処理能力、商品の取り扱い、配送時間が改善されました。」

システムの概要

  • ビン2万個(合計25,000個を格納できるスペースあり)
  • R5ロボット30台
  • CarouselPort 4台
  • ピースピッキングロボット(eOperator)3台
  • 1時間あたりオーダー800件(処理能力の計算値)
  • 24時間365日稼働

Apotea社はElement Logic社にサポートされています。

「当社にとって、製品のサイズやオーダー量の変動に対応でき、成長に応じて拡張できるシステムを導入することは重要でした。この投資によって効率が向上し、顧客の期待を超えるサービスを容易に提供できるようになりました。」

Pär Svärdson氏
Apotea社、CEO・設立者

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