Siemens社、AutoStoreと提携

Siemensの歴史は1847年までさかのぼります。長年にわたる多くの合併や買収を経て、エレクトロニクスや電気工学分野における幅広い製品とサービスで知られるようになりました。Siemensはまた、医療、建築、輸送用機器でも有名です。

建築設備、オートメーションシステム、防災機器、発電機、タービン、照明製品、高度な診断機器など、幅広いラインアップを誇るSiemensの製品は、家庭やオフィス、食料品店、地元の病院などでいくつも目にすることがあるはずです。

ベルリンの裏庭で始めた小さな工房が、今では世界中に200以上の拠点を持つ、真のグローバル企業に成長しました。

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AutoStoreが革新の一端を担う

Siemens AGの社長兼CEOであるRoland Busch博士は、「革新的な技術は、170年以上にわたってSiemensの中核であり、今後も我々が築く未来の中核であり続けるでしょう」と述べています。

Siemensは、2019年に独ケムニッツ市の生産・物流倉庫にAutoStore倉庫システムを導入することを決定し、同年末には導入を完了しました。

2014年に操業を開始したこの倉庫の床面積は34,002㎡です。AutoStoreシステムは、小型部品の生産供給を改善することを目的に、AutoStore認定パートナーであるDematicによって設置されました。

この施設では、あらゆる業界の企業向けに制御盤を生産しています。

施設に導入されたAutoStoreシステム

新たに導入されたAutoStore倉庫システムの仕様は以下の通りです。

• システムは2段構成で、上段では入荷品が各ワークステーションに運ばれ、下段では空のビンがワークステーションに送られます。
• 満たされたビンはコンベアに載せられ、グリッドに搬送されます。
• アルミニウム製グリッドのサイズは760㎡で、16層のビンから成る高密度な倉庫となっています。
• システムには45,080個のビンがあり、それぞれが複数の資材を運ぶことができます。
• 34台のロボットがグリッド上を走行し、ソフトウェアシステムによって要求されたビンを長いグリッパーで掘り起こします。ロボットが正しいビンを取り出すと、その時によけられたビンを別のロボットがグリッドの元の位置に戻します。            
• 取り出されたビンはグリッドの端まで運ばれ、そこからピッキングステーション（ポート）にいるオペレーターの前に運ばれます。

AutoStoreがSiemensにもたらしたメリット

Siemensは、AutoStoreの導入により、コスト削減、効率性の向上、保管スペースの最適化、エネルギー消費量の削減など、大きなメリットを得ています。

「このシステムは最小限のスペースで最大の保管密度を実現し、スペースの最適利用を可能にします」と、Dematic Central Europeのマーケティング・ビジネス開発責任者であるJessica Heinz氏は述べています。

さらに、Siemens AG（WKC）のインバウンドロジスティクス責任者であるCarsten Sambo氏は、「AutoStoreのメリットは、倉庫のスペースを最大限に集約できることです」と明言しました。

具体的なメリット

• 人件費を最大40％削減できました。
• ピッキング速度が78%に向上しました。
• 保管スペースを約60％節約できました。
• 24時間体制で稼働しているので、時間もコストも節約できます。
• 万が一、ロボットの1台が故障しても、システムは稼働し続けます。
• 資材の流れが自動化され、ピッキングミスが圧倒的に少なくなりました。
• Siemensは、現在のオペレーションを中断することなく、将来、システムを容易に拡張できます。

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システム概要

• グリッドのサイズ：760㎡
• 在庫ビンの数：45,080個
• ロボットの数：34台
• ConveyorPortの数：5台