AutoStoreの自動倉庫システムは、Rogers Sporting Goods社のオムニチャネル運用を強化し、小売店舗とeコマース双方の効率を高めました。
Rogers Sporting Goods社は、狩猟・アウトドア用品専門のオムニチャネル小売業者です。ミズーリ州リバティで小売店舗を、カンザスシティで18,860平方メートルの配送センターを運営しています。eコマース需要の高まりと、店舗でのより迅速で効率的な補充という課題に直面した同社は、AutoStoreと協力パートナーであるKPI Solutions社と提携し、両販売チャネルのオーダーフルフィルメント機能を強化しました。
AutoStoreのキューブ型システムにより、Rogers Sporting Goods社は既存の限られたフロアスペース内で保管容量を拡張しながら、小売店舗の補充とeコマースのフルフィルメントを同時に管理できるようになりました。主要なプロセスを自動化することで、同社の生産性は大幅に向上し、業務が合理化されて、実店舗とオンラインチャネルの注文処理時間の短縮を実現しました。
Rogers Sporting Goods社は、ミズーリ州カンザスシティにある18,860平方メートルの新しい配送センターへの移転後、重大な岐路に立たされていました。より広い施設に移転したにもかかわらず、急速な成長とSKU(ストックキーピングユニット)の増加に起因する大きな課題に直面したのです。広々とした新しい施設も、多様な顧客ニーズに応えるため取扱商品が増えるにつれて、すぐに手狭になってしまいました。
同社は、敷地面積を増やさずに保管容量と処理能力を増強する必要がありました。この状況に拍車をかけたのが、2つの販売チャネルにおける業務効率向上という問題です。ミズーリ州リバティの小売店舗では、週2回の店舗補充プロセスに、ますます時間と人手がかかるようになっていました。また、急成長するeコマース需要において、顧客の期待に応えるために注文処理の高速化を迫られていました。これらの課題が、同社の継続的な成長と競争力を制限していたのです。
Rogers社は、リードタイムの短縮、労働力の最適化、小売チャネルとオンラインチャネル双方での正確かつタイムリーなオーダーフルフィルメントという問題を、既存の施設のまま解決できるソリューションを必要としていました。
Rogers Sporting Goods社は、eコマースのオーダーフルフィルメントと小売店舗の補充の課題に対処すべく、いくつかの自動倉庫テクノロジーを検討しました。そして、既存の施設内で保管密度を最大化し、ピッキングプロセスを合理化する能力があるAutoStoreのキューブ型システムを選択しました。このシステムは、22台のR5ロボット、51,000個の保管ビン、ピッキングと補充の両方に使用できる4台の多目的ポート(ワークステーション)、KPI Solution社のシステム管理ソフトウェアKommand ASで構成されています。
この構成は、商品を垂直に積み重ねて高密度で保管し、現在の床面積を最大限に活用できる、ロボットによる効率的なGoods-to-Personシステムを実現します。また、eコマースの注文と小売店舗の各商品のピッキングのどちらも処理できる柔軟性も備えています。
AutoStoreシステムは、注文の仕分けと統合に用いるプットウォールや、梱包プロセスを効率化するオートバッガーと統合されています。全体の操作は倉庫管理システム(WMS)のDeposcoが担い、小売店舗の補充とeコマースのフルフィルメントチャネル双方の注文処理と在庫を管理します。このソリューションにより、Rogers社はAutoStoreシステムと同社のより広範な在庫および注文管理プロセスを連携させる統合プラットフォームを手にすることができます。
Rogers Sporting Goods社の配送センターは現在、オムニチャネル小売業務のあらゆるニーズに対応できる、極めて効率的で最適化されたスペースのフルフィルメントハブとなっています。
AutoStoreの自動倉庫システムの導入により、Rogers Sporting Goods社のオムニチャネルフルフィルメントプロセスは以下に挙げるとおり大きく改善されました。
柔軟性と拡張性に優れ、連携の取れたRogers Sporting Goods社のエコシステムは、市場の需要の変化に容易に適応できます。全販売チャネルの顧客満足度を高めるオムニチャネルフルフィルメント機能により、同社はスペースを追加せずに事業を拡大し続けることができます。これは、進化する小売業界で同社が勝ち残るための基盤となる、先進的な倉庫自動化のアプローチです。
AutoStore™は様々な倉庫に対応可能です。