Varner社が倉庫の自動化で最先端のアパレル流通センターを実現

Varner社は、新しい自動化システムを採用し、グループ傘下の11ブランドの流通ネットワークをスウェーデンの中央倉庫に集約させることができました。

Varner社は1962年にノルウェーのオスロに設立されたヨーロッパ最大級のアパレルグループです。小規模チェーンとしてスタートした同社は、いまやヨーロッパ全域に1,500店舗のネットワークを展開するまでに成長し、オンラインの販売も手掛けています。

2018年の年間売上高は約12億ドルにのぼり、ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、アイスランド、デンマーク、オーストリア、ドイツなど欧州8か国に拠点を持ち、誰もが知る企業となっています。

合計11の小売チェーン（Cubus、Dressmann、Dressmann XL、Bik Bok、Carlings、Volt、Urban、WOW、Levi's Store、Nike Store、Days Like This）がVarner社傘下のブランドとしてそれぞれ運営されています。かつては、各ブランドの運営はヨーロッパ各地にそれぞれが所有する手動倉庫を拠点に行われていましたが、現在では全ての流通ネットワークがVarner社の施設に集約されています。

Varner社の中央倉庫は、ノルウェーの本社からほど近いスウェーデンのベーナシュボリにあります。この倉庫には、Swisslog社の支援のもと、2016年にAutoStoreシステムが導入され、その3年後にはさらに拡張されました。

Varner社でSupply Chain Directorを務めるAnders Eriksson氏は次のように述べています。「世界でも有数の、機能的な倉庫を建設するという目標がありました。当社にとって、これはとても重要な挑戦でした。」

この目標が達成できたかどうかは計り知れませんが、Eriksson氏によると、新しい自動化倉庫のおかげで、お客様に日々快適なサービスを提供できているとのことです。

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Varner社のAutoStoreシステム

Varner社が新しい倉庫自動化システムを導入してから数年で、オンライン販売は急成長し、同社はさらなる処理能力の強化が必要となりました。

Eriksson氏によると、同社はノルウェー、イェーテボリ港、EUへのアクセスが容易な新施設を建設し、お客様の需要に迅速に対応できる最先端の中央流通センターとして開設しました。

以下の数字は、Varner社の新しいAutoStoreシステムがいかに大規模かを示してます。

• 同施設は、2016年に60,000個のビンでスタートし、現在は116,300個になっています。
• 現在は224台のロボットが稼働しており、1時間あたり6,000個のビンを処理できます。
• ピッキングと梱包のための8台のワークステーション、返品処理のための4台のステーション、そして24台の仕分けステーションがあります。
• 50万ケース分の保管容量を備える第2保管エリアでは、合計22台のクレーンが稼働しています。
• 倉庫の床面積は46,451m²にも及びます。
• 立体倉庫とAutoStoreグリッドが2つずつ設置されています。

興味深いことに、衣類は現在、3段にわたって吊るされており、これによって倉庫の容量が最大化できています。

チームによると、倉庫では通常、商品はカートンに詰められていることが多いとのことですが、衣料品には適切な保管方法ではありません。新しいAutoStoreシステムでは、商品の保管が自動化され、そこに従来のピッキング手法を組み合わせることにより、衣類をできる限り最適な状態でお客様に届けることができます。

複数のソリューションが連携

Varner社の新しいシステムの倉庫は、相互接続された複数のソリューションで構成され、コンベヤー、仕分け装置、ロボットによって各商品が効率的に搬送されています。それにより、商品の配列、パレットへの荷積み、パレットからの荷下ろし、分配が容易になり、80～100人の倉庫従業員の作業が軽減されています。

Eriksson氏は次のように述べています。「豊富な在庫、正確な配送、リードタイムの短縮を実現することで、顧客サービスを向上させることができました。」さらに、このシステムは将来的な需要にも継続して対応できるため、物流センターの業務が中断することはありません。

Varner社のAutoStoreシステムは、Swisslog Logistics社によって整備されており、Eriksson氏によると、うまく連携できているとのことです。

Eriksson氏は次のように結んでいます。「柔軟性があり、コスト効率が良く、人間工学的にも優れた、環境に優しいソリューションを倉庫に導入することができました。」