2020年には多くの企業が売上不振に陥りましたが、オーストリアのウール衣類メーカーであるGiesswein社は違いました。同社の事業拡大をAutoStoreがどう後押ししたのでしょうか。
Giesswein Walkwaren社には、1954年にウールのニットセーターを生産開始したことから始まる長い歴史があります。同社は第二次世界大戦後に設立され、当時はWalter Giesswein氏が妻の手編みのセーターを自転車で配達する家族経営の会社でした。現在は、Giesswein家の3代目であるMarkus Giesswein氏とJohannes Giesswein氏が経営しています。
オーストリアのチロル地方に拠点を置くGiesswein社は、天然素材のハイテクウール生地で有名で、この素材でメンズ、レディース、子ども用の履物や衣料品を製造しています。100%バージンウール製の衣料品、スリッパ、アクセサリーの欧州トップメーカーとしても知られ、スニーカー、靴下、スリッパ、インソールなどの履物や、ニットジャケット、ベスト、スカーフのほか、毛布や枕などの寝具も扱っています。
Giesswein家は常に持続可能性に精力的に取り組んできました。実際、1997年にはオーストリアで初めて生地生産に水リサイクル装置を導入した企業の1社となりました。また、同社は天然素材やオーガニック素材、リサイクル素材のみを使用しています。
現在、Giesswein社は最高品質の環境に優しい製品を米国、カナダ、オーストラリア、英国、およびEU各国に出荷しています。
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新型コロナウイルス感染症のパンデミック当初は売上が減少しましたが、2020年4月にはGiesswein社のeコマースプラットフォーム経由でのオーダーは4倍になりました。在宅勤務者が増えたことに伴う製品需要の急増を追い風に同社がすばやく事業を拡張できたのは、AutoStoreがあったからです。
オーナーのMarkus Giesswein氏は次のように述べています。「AutoStoreがなければ、パンデミック中のビジネスの急成長に追いつけなかったでしょう。」
オンラインオーダーの堅調な伸びに対処するため、Giesswein社は2020年にブリックスレッグにある倉庫にAutoStoreを導入しました。このシステムはHörmann Logistik社の支援のもと、同年7月に稼働を開始しました。
ここでは、ブリックスレッグの倉庫に導入されているAutoStoreシステムについて簡単に説明します。
「廃棄物ゼロ」アプローチをとるGiesswein社にとって、持続可能性は重要な課題です。AutoStoreシステムが光熱費の節約に役立つことは大きなメリットであり、同社の持続可能性アプローチとも結びついています。
倉庫の作業効率も向上しました。従業員が商品をピッキングするために倉庫内を毎日延々と歩き回る必要がなくなり、作業の手間は大幅に減りました。このシステムのおかげで、従業員はほかの重要な業務に専念できるようになりました。
Giesswein氏は次のように述べています。「新しいAutoStoreシステムにより、当社のオーダーピッキングプロセスがはるかに効率的になり、従業員の作業は楽になりました。これはチーム全体にとって喜ばしいことです。また、迅速かつ確実に配送できるようになり、これが売上増加につながっています。ブランドへの信頼も高まっています。」
「新しいAutoStoreシステムにより、当社のオーダーピッキングプロセスがはるかに効果的になり、従業員の作業は楽になりました。これはチーム全体にとって喜ばしいことです。」
AutoStore™は様々な倉庫に対応可能です。