BIKE24社では、バルセロナの新しいロジスティクスセンターにあるAutoStore自動倉庫管理システムが、同社の持続可能性のカギを握る存在となっています。
2002年に設立されたBIKE24社は、ヨーロッパ有数の自転車部品とアクセサリーを扱うオンライン小売業者です。約450人の従業員で、80カ国以上のお客様にサービスを提供しています。年間約150万個の荷物を発送しており、その数は着実に増加しています。
2017年、BIKE24社はオーダー管理の効率化と配送時間の短縮を実現するため、ロジスティクスの全面的な見直しを行いました。スペースの制約がある中、移転を回避するために、ドレスデン本社にコンパクトなAutoStore倉庫管理ソリューションを導入しました。それにより、スペースをより活用して保管容量を拡大することができました。
毎年2桁の成長を維持し、ヨーロッパ全土へのスピーディな配送を行うため、バルセロナのLliçàd'Amuntにある新しいロジスティクスセンターにも倉庫自動化技術を投入しています。
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BIKE24社の事業のよりどころとなっているのが持続可能性です。2020年以降、同社はカーボンニュートラルを実施し、宅配サービスを行う一方で、気候に悪影響を及ぼさない配送オプションを提供しています。環境にやさしい取り組みを実現すると同時に、利益を維持し、さらには拡大していく必要がありました。
AutoStoreの自動倉庫保管システムでは、コンベヤー技術によって業務が効率化されています。この総合的なソリューションの計画と実行は、イントラロジスティクスソリューションプロバイダーであるKardex社に委託され、持続可能性、効率性、顧客満足を目指すBIKE24社の取り組みが強化されました。
ロジスティクスセンターの中心に自動倉庫ソリューションを導入したことで、BIKE24社の持続可能性を強化する取り組みは大きく前進しました。AutoStoreは、従来の自動保管システムに比べてほんのわずかの電力で稼働できます。10台のAutoStoreロボットが消費する電力は、一般的な掃除機1台分よりも少なく、ビンを下げたりロボットが減速したりするたびにエネルギーがバッテリーに補充されます。また、システムがコンパクトに設計されているため、棚と棚の間に通路は不要で、必要な照明やその他のエネルギーコストが大幅に削減されます。
同社ではエネルギー使用量の大幅な削減に加え、以下のことも実現しています。
バルセロナのロジスティクスセンターには、5,000m²の倉庫2棟があり、ドレスデンの施設だけでなく、サプライヤーからの商品も直接保管されます。
AutoStoreのビンの内寸は603×403×312mmで、BIKE24社の製品の90%を収容できます。収容できない品目は、手動棚倉庫、パレット倉庫、フレキシブルブロック倉庫のいずれかに保管されます。こうした手作業による保管エリアからの取り出しが必要な品目のオーダーは、ピッキング台車に集められ、経路が最適化されたマルチオーダーピッキングプロセスで完了します。
高機能のAutoStoreロボットが、オーダーを確認し、収容ビンの取り出し、ワークステーション(ポート)への受け渡しを行います。その後、作業員は品目を在庫ビンから出荷用カートンに入れ、ラベルを貼り、封をします。これらのカートンは、ワークステーションからベルトコンベヤーで直接発送エリアに移されます。
このオーダーフルフィルメントソリューションでは、オーダーがロット単位で梱包ステーションに届くため、迅速で効率的な集約が可能です。発送エリアでは、お客様からのオーダー品を輸送会社や地域ごとに仕分けして積み込むため、配送プロセスがさらに最適化されます。
適応性の高いAutoStore自動倉庫システムは、物流のハブとして機能し、最初の拡張段階では、2,112m²の床面積に90,000個の収容ビンを収納できます。50台のRed Lineロボットが、グリッドのレールに沿って走行し、収容ビンを取り出して並べ替え、搬送します。システムには、人間工学に基づいた、ピッキングや補充用のAutoStoreワークステーション(CarouselPort)が10台あり、作業員はピッキングと補充をワンタッチで切り替えることができます。容量やピッキング数を増やしたい場合にも、簡単に追加のロボットやポートをシステムに組み込むことができます。
AutoStore:CarouselPort10台(ピッキングおよび補充用)、ロボット50台、ビン90,000個
BIKE24社では市場最大の77,000点の製品を取り揃えています。必要な保管容量を、限られたスペースで実現できるのはAutoStoreソリューションだけです。
AutoStore™は様々な倉庫に対応可能です。