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April 20, 2023
April 20, 2023

購入vs RaaS:倉庫ロボットへの投資における最良の手法とは?

「購入かリースか」という話題では、まず車の購入が思い浮ぶでしょう。しかし、最近では倉庫の自動化でも同じような選択ができるようになりました。ここでは、ロボティクス・アズ・ア・サービス(RaaS)契約によるリースオプションのメリットとデメリットを簡単に比較検討します。AutoStoreの新しいRaaSサービスがお客様にどのようなメリットをもたらすか、ぜひご確認ください。

TABLE OF CONTENTS

Rohlikグループのオートメーション部門責任者であるAlešMalucha氏が、AutoStoreのペイ・パー・ピック(PPP)ロボティクス・アズ・ア・サービス(RaaS)モデルを採用する利点について説明しています。Rohlikグループは、チェコ共和国、ハンガリー、オーストリア、ドイツで活動するヨーロッパの大手eコマース食料品小売業者です。

RaaSとは?

ロボティクス・アズ・ア・サービス(RaaS)とは、機器を販売するのではなく、ロボットの機能をサービスとしてお客様に提供するビジネスモデルです。倉庫自動化業界では比較的新しい概念で、企業が設備に一度に多額の投資をするのではなく、ロボット機器を一時的または継続的にレンタルできるようにします。

このモデルは、柔軟性の向上、初期費用の削減、最新技術へのアクセスなど、いくつかのメリットを提供します。機器のメンテナンスやサポートは一般にRaaSプロバイダーが担当するため、企業は他の業務に集中できます。

全体として、RaaSは倉庫自動化業界で支持を集めている革新的なソリューションです。企業は運用予算と資本予算を最適化し、バランスをとる方法を模索しているからです。

ロボット倉庫自動化における購入とRaaSのメリットとデメリットとは?

購入とRaaSのオプションを比較する際は、メリットとデメリットを整理する必要があります。ここでは、検討すべき重要なポイントをいくつかご紹介します。

ロボットシステム購入のメリット:

  • 所有権:ロボットシステムを購入した場合、それを完全に所有することになります。つまり、使用方法を完全にコントロールすることができ、特定のニーズに合わせてカスタマイズできます。
  • 長期的なコスト削減:ロボットシステムの購入にかかる初期費用は、RaaSを利用するよりも高いかもしれませんが、長期的にはコストを削減できる可能性があります。例えば、繰り返し実行する必要があるタスクにロボットシステムを使用する場合、ロボットの費用がその耐用年数全体に分散され、RaaSで継続的に料金を支払うより費用対効果が高くなる可能性があります。

ロボットシステム購入のデメリット:

  • 初期費用:前述のように、ロボットシステム購入にかかる初期費用は、RaaSを利用するよりも高くなる可能性があります。これは、特に中小企業や予算が限られている企業などにとって、大きな障壁となり得ます。
  • 柔軟性の制限:ロボットシステムを購入した場合、そのロボットは決められたタスクに使用することになります。そのため、将来的に別のロボットに切り替えたり、別の種類の技術を使用したりする柔軟性が制限される可能性があります。
  • メンテナンスとサポート:ロボットシステムの所有者として、システムのメンテナンスやサポートが必須となります。特に社内にロボットの専門家がいない場合は、大量の時間とリソースが必要になることがあります。

RaaS利用のメリット:

  • 柔軟性:RaaSでは、さまざまなタスクに対応する多様なロボットシステムを買い取らずに使用できます。そのため、柔軟性が高く、必要に応じて別のロボットに切り替えることができます。
  • 初期費用なし:RaaSでは、ロボットシステムに対して多額の先行投資をする必要はありません。ロボットの使用に応じて料金を支払うため、組織によっては管理がより容易になります。
  • メンテナンスとサポート:RaaSを利用する場合、ロボットのメンテナンスとサポートはプロバイダーが担当します。お客様はこれらの作業に気を配る必要がないため、時間とリソースを節約できます。

RaaS利用のデメリット:

  • 継続的なコスト:RaaSの場合、初期費用は少なくて済みますが、ロボットの使用には継続的に料金がかかります。期間が長くなるほど支払う合計金額も増え、ロボットシステムを直接所有するよりも高額になる可能性があります。
  • コントロールの制限:RaaSを利用する場合、ロボットを完全にコントロールできるわけではありません。ロボットのメンテナンスとサポートはプロバイダーが担当することが多く、お客様の特定のニーズに合わせてロボットをカスタマイズすることが制限される場合があります。
  • プロバイダーへの依存:RaaSでは、ロボットの利用はプロバイダーに依存することになります。このため、プロバイダーに技術的な問題が発生したり、廃業したりした場合、ロボットを利用できなくなるというデメリットがあります。

AutoStoreはRaaSを提供しているか?

AutoStoreは、パートナーネットワークと連携して、ピッキングごとの支払い(PPP)ベースで動作するRaaSモデルを提供しています。これにより、顧客はアルミニウムストレージグリッドを前払いで取得し、その後、ピッキング量に基づくサブスクリプション料金で、最も資本集約的で柔軟性の高いパーツである、(ロボットポートおよびソフトウェア)をリースできます。グリッドは通常、平均的な顧客の総コストの20~40%を占めます。残りの費用はPPPサービスに関連しており、システムの設計や他のベンダーから要求されるテクノロジー統合のレベルに応じて異なる場合があります。

世界の80%以上の倉庫に最新の自動化が導入されていないという今日の状況下、このボリュームベースへの価格アプローチのおかげで、規模の拡大縮小が容易な自動化ソリューションを必要とするさまざまなお客様が、買い取りの必要がないロボットとワークステーションによってロボティクスを気軽に利用できるようになります。

AutoStore PPPモデルは、すべてのお客様があらゆるプロジェクトで利用できますが、特定のプロジェクト特性とセグメントでは、この価格設定オプションからより多くのメリットを得られる可能性があります。具体的には、3PLは、顧客契約の時間的制約と、エンドカスタマーへのPPPコストの割り当ての容易さにより、PPPモデルのメリットを享受できます。成長中の企業も、コストがかかる可能性がある自動化を早期かつ迅速に導入できるため、PPPモデルのメリットを享受できます。

さらに、AutoStoreがマテリアルフローの大部分を処理し、ロボットとポートが総プロジェクトコストの大部分を占めるようなプロジェクトでは、PPPモデルのメリットが特に大きくなります。PPPモデルはピッキングごとの支払いなので、このようなプロジェクトにおける資本支出(CAPEX)が大幅に削減されるためです。

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AutoStoreのPPP価格モデルの仕組み

AutoStoreのPPP価格オプションは、同社のパートナーネットワークを通じてのみご利用いただけます。これにより、当初のコンセプトと設計から設置と試運転までの購入プロセスを変更することなく、お客様を完全にサポートできます。

PPPモデルの価格指標は単純で、先行投資は固定インフラ(グリッド)とピッキングあたりの料金で構成されています。この価格モデルは需要の変動からお客様を保護するもので、月額料金はピッキング量に基づいて調整されます。これにより、需要が減少した場合の損失が最小限に抑えられ、お客様は必要な分だけを支払うことができます。

つまり、PPPモデルでは、お客様が性能と能力に対して対価を支払うことで、サプライヤーとお客様の間のインセンティブを一致させることができるのです。この結果、システムの迅速な稼動、ハイスループット性能、最大限の稼働時間など、すべての関係者がメリットを得られます。

お客様のピッキング量への対応に必要なロボット能力についてAutoStore、パートナー、お客様の間で整合性が取れるように、PPPモデルでは、通常3~5年の最短期間を設けるとともに、稼働するロボットとポートの数に応じた定額制の月額最低料金を定めています。AutoStoreは、今後も状況に目を配り、最終的にお客様のニーズを満たす新しい価格モデルを開発していきます。

まとめ

倉庫自動化システムを購入するか、それともRaaSを利用するかの選択は、予算、資本の優先順位、全体的な目標など、いくつかの要因によって決まります。しかし、倉庫の自動化は、慎重な計画、時間、リソース、資本が必要なコストのかかるプロセスであることに留意しなくてはなりません。RaaSは、資本リスクを抑えてテクノロジーを試せるよう、ハードルを低くするものです。システム導入後は、ビジネスニーズに応じて簡単に規模を拡縮でき、必要な投資はRaaSプロバイダーに任せることができます。これにより、ピッキングや補充などの反復作業をロボットに任せながら、効率的かつ生産的にサービスを提供することに集中できます。

「世界の80%以上の倉庫で最新の自動化が導入されていないという今日の状況下、このボリュームベースの価格アプローチのおかげで、規模の拡大縮小が容易な自動化ソリューションを必要とするさまざまなお客様が、買い取りの必要がないロボットとワークステーションによってロボティクスを気軽に利用できるようになります。」

Bendik Førre
Chief Strategy Officer
Peter Bimmermann
Managing Director, Germany

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