Sport Conrad社がAutoStoreでオーダーフルフィルメントを効率化

Sport Conrad社は、創業以来125年にわたり、アウトドア＆ウィンタースポーツ分野の国際的なマルチチャンネル小売業者として発展してきました。家族経営の同社は現在、220名の従業員によって支えられています。

Sport Conrad社のロジスティクスセンターはミュンヘンの南に位置するイッフェルドルフにあります。オンラインでのオーダーはすべてこのセンターから発送され、4つの店舗には1日に数回、この倉庫から商品が運ばれます。ここに保管されている商品の約半分はオンラインで販売され、残りの半分は店頭で販売されます。イッフェルドルフの倉庫面積は5,000m²です。従来は、従業員が毎日倉庫内を25～30km移動し、手作業で商品のピッキングを行っていました。現在は、イントラロジスティクスを専門とするKardex社により、倉庫内の効率化と人間工学に基づく最適な環境を目指して拡張と自動化を進めています。Kardex社のソリューションでは、効率性の高いAutoStoreシステムを採用しています。

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コンパクトで効率的、将来を見据えたシステム

倉庫自動化システムの中で最も保管密度が高いAutoStoreシステムは、究極のスペース効率を実現しています。ビンがアルミ製キューブ型グリッドシステムの中できっちりと縦に積み重ねられ、グリッドはどのような形状の空間でも組み立てることができます。大きな容量と保管密度により、従来の倉庫ソリューションと比較して、同じ設置面積で4倍の保管容量を実現します。Sport Conrad社のAutoStoreソリューションは700m²の敷地に設置される予定で、使用されるビンは18,791個、各ビンの外形高さは425mmです。スポーツウェア、クライミング用ハーネス、バックパックからヘルメット、シューズに至るまで、Sport Conrad社の商品の65％がAutoStoreのビンに収まる予定です。

ビンを取り扱うのは、16台のバッテリー駆動のAutoStoreロボット（最新型R5+）です。ロボットはグリッドのレールに沿って移動します。高速ロボットがビンを引き上げて並べ替え、人間工学に基づいて設計されたワークステーション（3台のConveyorPortと4台のCarouselPort）に受け渡します。そこでピッキングと補充を行います。さらに、Kardex社提供のカスタマイズされたAutoStoreソリューションには、コンベヤーでビンの保管と取り出しが行われるトランスファーポート4台、折りたたみ式ボックスエレクター、およびボリュームリデューサーも含まれています。またAutoStoreはモジュール式設計のため、進行中の作業を止めずに、簡単に拡張することができます。

Janker氏は続けて述べています。「Kardex社のコンサルティング力、対応スピード、そして親身な対応により、導入を決断することができました。AutoStoreは私たちのニーズにぴったりのソリューションです。このシステムのおかげで、移動時間がなくなり、効率を大幅に向上させることができました。利用可能な保管スペースを最大限に活用できるため、ピッキングと梱包のプロセスに携わる従業員の負担も大幅に軽減されています。」

Kardex社提供のAutoStoreでよりサステナブルに

Sport Conrad社は、持続可能性と環境への配慮に力を入れており、あらゆる分野で省資源プロセスや持続可能なソリューションの導入に積極的に取り組んでいます。高効率なAutoStoreテクノロジーは、今後ロジスティクスセンターにおいて重要な役割を果たしていくでしょう。

従来の倉庫自動化システムに比べ、AutoStoreの消費電力はかなり少なく設計されています。10台のAutoStoreのロボットが消費する電力は、標準的な掃除機1台分よりも少ないほどです。またロボットが速度を落としたり、ビンを下げたりするたびにエネルギーがバッテリーに蓄電されます。さらに、AutoStoreはコンパクト設計のため通路が不要で、照明が必要なエリアが大幅に削減されます。全体の平均稼働率99.6%を実現し、バックアップ用コンポーネントも備えているため、世界で最も信頼性が高く効率的な保管システムです。

Sport Conrad社はKardex社の協力を得ています。