家電量販企業であるKomplett社は、AutoStoreをいち早く導入した企業の1つです。導入後、オーダーの処理スピードは以前の10倍になりました。
家電専門のECサイトを運営するKomplett社は、スカンジナビアにある企業です。同社は世界で初めてAutoStoreの倉庫自動化システムを導入した企業の1つです。倉庫自動化を導入してから、手作業のピッキングと比較して10倍のスピードでオーダーを処理することが可能になりました。
スカンジナビア最大の電子機器小売企業であるKomplett社は、ゲーム機や家電製品を中心に、PC、カメラ、ビデオカメラなども販売しています。同社が初めてオンラインショップを開設したのは、eコマースが広く普及するはるか前の1996年でした。
Komplettグループは3つのブランド(Komplett、Itegra、Webhallen)があり、スウェーデン、ノルウェー、デンマークで8つのオンラインショップを展開しています。Webhallenはスウェーデン南部に実店舗を持ち、20店舗で販売されています。
Komplettグループはノルウェーのサンデフィヨルドに本社を構え、ストックホルムとオスロにも営業所があります。商品を最大限の品揃えで可能な限り低価格で提供すること、またオンラインでの買い物を可能な限り快適に行えるようにすることを目指しています。
2020年、Komplettグループの8つのeコマースストアにアクセスした訪問者数は合計1億3,000万人にのぼります。顧客数は合計約150万人で、そのうち70%がサイトに登録済みのユーザーです。
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床面積約2,000m²のサンデフィヨルドの倉庫では、2008年にAutoStoreのシステムが導入されました。ここでは、手作業のオペレーションとオートメーションが併用されています。
KomplettグループでLogistics Managerを務めるBjørn-Tore Svendsen氏は「当社が2007年に倉庫の開発に着手した当時、同規模の倉庫で自動化を導入しているところはほとんどありませんでした。」と述べています。
Svendsen氏は、オーダーと配送をスピーディかつ正確に処理することが不可欠で、お客様が自分のオーダーを追跡できるようにもしなければならないと、説明しています。このプロセスを滞りなく進めるためには、常に拡張性と柔軟性があり、そして効率的であることが求められます。そのすべてを実現したのが、AutoStoreのシステムです。
近年、Komplett社は物流オペレーションに多額の投資を行ってきており、その成果は倉庫システムの稼働率99.9%という形で表れています。当然ながら、AutoStoreの倉庫自動化システムは24時間体制で毎日稼働しており、同社が掲げる迅速かつ正確な配送という目標に貢献しています。
買い物したお客様は、配送方法を郵便局や食料品店などでの受け取り、自宅への配送などから自由に選択できます。エクスプレス便なら、オスロ地域とノルウェー国内の一部地域であれば、翌日には配達されます。それ以外の地域への配送日数は通常1~3営業日程度です。
Komplett社が採用したシステムの概要は下記の通りです。
倉庫自動化による最も顕著なメリットは、処理スピードの向上ですが、自動化導入のメリットは他にも数多くあります。
倉庫内にフォークリフトや通路、スロープが必要なくなるため、保管スペースを最大限に活用できるようになります。システムの拡張も簡単で、既存のグリッドを拡張したり、ロボットやビン、ピッキングステーションを増やしたりするだけです。
最後に、意外に思われるかもしれませんが、エネルギー使用量が抑えられるため、経済的で環境にも優しいシステムです。
「当社が2007年に倉庫の開発に着手した当時、同規模の倉庫で自動化を導入しているところはヨーロッパではほとんどありませんでした。」
AutoStore™は様々な倉庫に対応可能です。