Get Inspired社、AutoStore導入で成長が2倍に

ノルウェーのトロンヘイムに倉庫を構える女性用スポーツウェアのオンライン小売業者、Get Inspired社は、AutoStoreシステムの導入により大きな恩恵を受けています。

2009年のオスロにて、Silje Landsberg氏が小さなアパートのキッチンカウンターで同社を立ち上げて以来、この小売業者は飛躍的な成長を遂げてきました。ハイキングやトレーニングを好む女性や、日々気軽にスポーティーなスタイルを楽しみたい女性に向けて、現在もファッショナブルな商品を販売しています。

Get Inspired社は一人で立ち上げたスタートアップ企業から、10年のうちに5,000万ドル規模のオンライン小売企業へと成長しました。実店舗を持たないブランドでありながら、今ではノルウェーでトップクラスのEコマースサイトとなっています。

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現在、Get Inspired AS企業グループには161社が加盟しており、トップクラスのカスタマーサービスと、スピーディかつ確実にお客様の元へ届ける物流を誇ります。

しかし、スピーディーな商品の発送は長年の課題だったと、Get Inspired社のWarehouse and Logistics ManagerであるVegard Tvervåg氏は振り返ります。「以前は棚の間で台車を使い、手作業でピッキングしていましたが、それでは追いつかなくなっていました。」

課題

成長に伴い、倉庫を他国に移すか、現地で倉庫自動化システムに投資するかの間で、Get Inspiredのチームが選択を迫られるほどの事態となりました。

他社の倉庫を視察した後、Get Inspired社が選択したのはElement Logic社が提供するAutoStoreシステムでした。アウトドア小売業者のStormberg社や、書店の卸売業者であるThanke AS社のロボットソリューションを見たことで、彼らの決心は固まりました。

Tvervåg氏は次のように述べています。「AutoStoreシステムの導入は、倉庫システム全体に革命をもたらしました。」そのうちお客様はオンラインで注文する前に製品を受け取るようになりますよと、同氏は冗談を交えて語っています。

競合他社が1,400社もいる中で、Get Inspired社は2016年と2020年の2度にわたり最優秀オンラインショップ賞を受賞しました。

AutoStoreシステムのメリット

Tvervåg氏は、AutoStoreの導入で得られたメリットを数多く挙げています。

• 1日あたりの製品ライン数の生産能力が倍増した。
• 商品の流れが大幅に改善され、お客様への配送時間が50％短縮された。
• 従業員が勤務時間中にこなせる作業量が大幅に増加した。
• 人間工学に基づく自動化システムにより、倉庫チームの働きやすさが向上した。
• 通常期かピーク期（ブラックフライデー前後など）かを問わず、オーダーの急増に対応できるようになった。
• パンデミック時も、倉庫内のソーシャルディスタンスを保つのが容易になった。ロボットが緊密に連携して作業する一方で、ピッキングポートが自然な位置に配置されているため、従業員はソーシャルディスタンスを保ち、新型コロナウイルス感染症の蔓延防止対策に注意を向けることができるようになった。

システムの仕組み

トロンへイムにあるGet Inspired社の倉庫のAutoStoreシステムは、R5ロボット34台、ビン54,000個、CaourselPort10台で構成されています。倉庫の面積は3,300m²で、35人の従業員が勤務しています。

同社の成長に伴い、システムの拡張が何度か行われてきましたが、業務が中断することは1度もありませんでした。

AutoStoreは、世界中の倉庫で同じように稼働しています。Get Inspired社の倉庫では、ロボットはアルミ製のグリッド上を秒速約3mの速度で移動します。

ロボットは、長いグリッパーを使って商品が入ったビンを下から引き上げ、ポートに搬送します。各ロボットは、特定のオーダーに必要のないビンを、その時点で空いている周囲のスペースに置きます。適切なビンを取り出したら、別のロボットが先ほど移動させたビンをグリッド内の元の位置に戻します。

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プロジェクトの詳細

設置タイプ：ブラウンフィールド（既存の敷地）
床面積：3,300m²
ロボット：R5ロボット34台
ポート：CarouselPort10台
ビン：54,000個
パートナー： Element Logic社